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May 25, 2005

サーマルスロットリング

ベルトコンベヤを流れてくるビンを箱に詰めるアルバイトがあります。
次々流れてくるビンを、一日中、左から右にひたすら移動し続けるので、
何日か働くと夢に出てくるといいます。

こういうアルバイトをしていると、もう汗だくになります。

もう、早く休み時間にしてくれ~!暑ぢぃ~!と叫びたくなります。
休みにならないまでも、もうちょっとゆっくり流してくれ~
といいたくなります。

ベルトコンベアの速度を3分の1くらいにしてくれると、
それはもう楽になって、汗も引いていきます。

             ◇ ◇ ◇

くるまでアクセルべた踏み(フルスロットル)で走り続けると
エンジンがどんどん熱くなって、そのうち壊れてしまいます。
オーバーヒートといいます。

バイクの鈴鹿8耐、ルマン24のような耐久レースがあります。
極限状態で走り続ければ高価なレーシングカーでも丸一日
走り続けることすら難しいのです。

適当にアクセルを緩めてスピードを落とすことで、
エンジンが徐々に冷やされて、壊れず長く走り続けられます。

             ◇ ◇ ◇

サーマルスロットリングというのはパソコンの機能の一つです。
「サーマル(温度の)スロットリング(調節弁を絞る)」
という名前のとおり、パソコンの温度を調節する仕組みのひとつです。

パソコンの中で一番熱くなるのは心臓部のCPUという部品です。
くるまでいうとエンジンにあたります。
しかも、CPUはふつう、最高速度で動き続けています。

くるまのエンジンにラジエータ(放熱器)がついているように、
パソコンのCPUにも冷却装置が付いています。
ふつうはファンが付いているので動き出すとフォーンと音がします。

でもCPUにあまりキツイ仕事をさせたり、ファンに埃が詰まって
しまったり、布団の上で使って十分な空気を吸い込めなくなったり、
暑い部屋で使ったり、コタツの上で使ったり、お日様のあたる窓際
で使ったりすると、CPUがオーバーヒートして壊れてしまうこと
があります。

そうならないように、壊れそうなほど熱くなるとパソコンは仕事の
スピードを落としてあまりCPUが発熱しないように努力します。
この仕組みをサーマルスロットリングといいます。

CPUの仕事のスピードは「クロックスピード」で計ります。
このスピードを遅くすれば、CPUの発熱は少なくなります。

くるまにはタコメータ(回転計)がついています。
6000rpmと表示されていたら、
一分間に6千回エンジンが回転していることを示しています。

CPUのクロックスピードは、Hzという単位で表します。
1.0GHzと表示されていたら、
一秒間に10億回の作業ができることを示しています。

アルバイトの例でたとえると、
1秒間に10億本のビンを箱詰めできるような
猛烈な速さでベルトコンベアが動いていることになります。

サーマルスロットリングが作動すると、
このスピードが3分の1くらいになります。

なんだか、パソコンが遅くなった!
ゲームしていると画像がカクカクする、なんてときは、
もしかしたらサーマルスロットリングが働いて、
パソコンが悲鳴をあげているのかもしれません。

こまめにお掃除して、エアコンをつけてあげるようにしましょうね。

             ◇ ◇ ◇

おまけ。

それでももっと熱くなったらどうなるのか。
やってみたら、電源が切れました。

くるまのエンジンにもリミッターがついていて、
あまり飛ばすと燃料がカットされちゃいますが、
パソコンも燃料カット(電源オフ)しちゃうんですね。

             ◇ ◇ ◇

おまけ2.

新しくパソコンを買いなおそうとして、
カタログを眺めていましたら、
みつけちゃいました。

なんと、最近のノートパソコンって、
ファンの埃詰まりをお掃除できるように、
フィルターがついていたり、
お掃除サインが出たりするようになっている
のですね!

なんだかエアコンみたいですね!

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May 17, 2005

カラスよけに唐辛子スプレー

朝、ゴミを出しにいったら、近所のおじさんがスプレーを持って立っていた。
おじさんは出されたゴミ袋に向けてシュッシュッとスプレーをかけている。

「なにやってるんですか?」と尋ねると、
「これな、トウガラシエキスのスプレー、これでカラスが来なくなるから」とのこと。

確かにこの後しばらくカラスが来なくなった。。。

おじさん曰く、カラスは一度辛い思いをするとそれで学習して
しばらくはカラスが来なくなるとのこと。

しかし残念ながらしばらくすると、
またカラスが来るようになってしまった。

トウガラシパワーもそう長くは続かないのか。。。
しばらくは効果あったのにな。

そうだ、誰かトウガラシエキス入りのゴミ袋作ってくれないかしら。

むかし、爪でこすると匂いのする雑誌があった。
匂い成分の入ったマイクロカプセルを印刷したものだった。

これと同じような方法で、
トウガラシエキスの入ったマイクロカプセルを練りこんだ、
ゴミ袋ってできないのかしらん。

ついばむと、ヒ~ってなるくらい辛いゴミ袋なら
カラスもあきらめてくれるような気がするけど、だめなのかな。

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May 08, 2005

メモリカードは統一されない

デジカメ用のメモリカードが統一されることはないと思います。
もし統一されるというような事態が訪れるとしたら、それは、
今の形態のメモリカードが表舞台から去るときだと思います。

VHSとベータの競争がありました。
家庭用ビデオテープの主役の座を巡って
東のソニーと西の松下が戦いを繰り広げました。
この戦いは
豊富なソフトを味方につけたVHSが技術のベータに勝った
と一般には言われています。

しかし、私はそうは思いません。
負けたのはベータではなく、
テープメディアそのものだったのではないでしょうか。
VHSの天下が訪れたそのときには、
すでに主役の座は
「ビデオテープ」から「光ディスク(DVD)」に
移りかわろうとしていたからです。

その後、レンタルビデオ店に並んでいたビデオテープは
そのほとんどがDVDに入れ替わりました。
ビデオショップに並ぶセルビデオも
ほとんどがDVDになりました。
郵便受けに投函される怪しげな裏ビデオのチラシも
DVDに切り替わりつつあります。

そこには、もはやVHSの天下など存在しません。

ビデオソフトの入れ物はDVDになりつつあります。
そしてVHSが勝利を収めたときのように
DVDが勝利を収めつつあるように見えています。

しかし、DVDの勝利すらVHSの歴史を繰り返しているように思います。
記録方式をめぐった競争をしている間に、
家庭用録画メディアの主役は、HDDになりつつあります。
そして光ディスク(DVD)は補佐的なサブメディアとなりつつあります。

ビデオソフトの供給媒体としての役割は
高速ネットワークの整備に伴ってオンデマンド放送へと
移行してしまうことでしょう。

乱立するフラッシュメモリカードも同様だと思います。
バトルフィールドがあると思って戦っているうちが華なのです。
バトルフィールドに敵がいなくなったとき、それが意味することは
バトルフィールドそのものがなくなってしまった、
もしくは変質したということなのです。

記録メディアの種類は選択したデジカメによって決定されてしまいますが、
初めてのデジカメの選択にあたって
メディアの種類が最大の選択要因となることはないでしょう。
なぜなら、デジカメのメモリカードは
永遠にその中にデータを保存する保存メディアではなく、
一時的に保存するだけの繰り返し利用可能なメディアだからです。
仮に供給がなくなっても、ベータテープがなくなったときのようには
困らないのです。

言い換えると、乱立するメモリカードのバトルフィールドには、
すでにバトルは存在していない、ということです。
共存状態にあるからです。

この状況では、
主要メンバーがデジカメ事業から撤退してメディアが入手困難になる
という状況を除いて、メディアが減る方向に向かうことはありません。

これは、ビデオテープの例よりも国と言語の関係に近いかもしれません。
MSとSDの使えるKonicaのカメラは
英語と中国語を公用語にしている国を彷彿させますね。

では、先に書いたメモリカードのバトルフィールドそのものがなくなる
という状況はどのようなものでしょうか。

私たちが見たり感じたことは日本語や英語で表現し、
何かのメディアに載せて人に渡さないと伝えることができません。
でもテレパシーのような手段で心の中のイメージを直接伝えること
ができるようになれば、メディアや言葉の種類は重要ではなくなります。

デジカメも同じことをしています。
記録メディア(メモリカード)なんか使わなくても、
直接他の機器と通信できて、レンズで捕らえたものを伝えられるなら
シャッターを押した瞬間にデータセンターに記録されるなら、
メディアは要らなくなります。

それまではいろんな言葉が必要なのかもしれません。

さて、この記事は、木村剛モノログ横丁のお題へのトラックバックとして書きました。
>そこで皆さんにお尋ねですが、どちらのカードをどれぐらいお持ちでしょうか?
>またその使用頻度はどんな感じですか?
という問いかけに対して、私の状況は、、、

 メモリスティック256MB 1枚 ...デジカメ用メインカード
 SDカード16MB 1枚 ...デジカメ付属(お蔵入り)
 SDカード512MB 1枚 ...ZAURUS用メインカード(MP3データ用)
 Mini-SD 1枚 ...携帯電話付属(入れっぱなし)
 コンパクトフラッシュ たくさん(今となってはお蔵入り)

と、こんなところでしょうか。
ちなみに私はノートPCのふた(画面の裏側)に
マルチカードリーダを両面テープで貼り付けて使っています。
今のところこれで不自由はありませんので。

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